田舎では病院に人が集まる
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田舎では、どこに行くにも車が欠かせません。都会では、ぼくら一般市民にとって、公共交通が通勤、通学の当たり前の手段です。車は、ある場合、市民生活にとっての、コスト高をもたらす厄介者ですらあります。
でも、田舎では、車はどうしても生活必需品に違いないのです。バスは2時間に一本しか最寄集落を走りません。鉄道は、いなかの繁華街の、目抜き通り同士を結ぶバイパスに過ぎません。田舎人の日常は、バイパスから遠く点在するあちこちにあるのです。
よって、田舎では、車は日常の必需品の地位を確保しているのです。
人の移動手段が足から車に変わったので、ただでさえ人通りの少ないこの地域に、人の姿が見えません。 おぼろげな記憶で4歳の頃を遡ってみても、まだ道行く人の気配がウラウラと漂っていました。犬だって、猫だって、それに馬や牛だって、一匹前、一頭前にデコボコ道を闊歩していたのです。
母を連れて、近くの病院に通院しています。この病院はいつも盛況です。そうか、通りに人がいないのは、こんなところに人が皆集まっているせいだったのか、と得心しています。病院が盛況なのは、或いは、いなかでは車が必需品になっているせいではなかろうか、とも思うんです。
人は足の代わりに、車を足とするようになりました。人は自分の足を使わないと運動不足になります。運動不足になると、中高年に至って、生活習慣病に関係してくるようになります。
だから、いなかでは、働き盛りの人の通院率が相当に高いように見受けられます。 そしてまた、ウチの母のような後期高齢者は、車により駆逐され、外に出てお散歩する行動を制限されるようになりました。そのために、ますます足を使わないことによる体力の劣化が進んでおり、後期高齢者はよく病院に集まるようになりました。
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